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zoom RSS 『教員』という仕事について思うこと

<<   作成日時 : 2011/06/14 21:31   >>

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6月14日(火)
 今日から1週間の予定で,「ヒロシマ」が来た。
早速,先生方との会議が開かれ,私もそれに参加させてもらった。その席で・・・。

 「ヒロシマ」の支援活動に対して,研修会に参加する先生方に"incentive"を出せないか,という質問(要望)が副校長先生から出た。
 incentiveを辞書で調べると・・・。
「刺激」「励み」「動機」「奨励金」「報奨金」などという意味である。
つまり,『日当』のことを言っているのだ。
JICAの方針として,こういう研修会の参加者に対して日当は出さない。
私もそれに賛成である。
でも,カンボジアの人たちは,これまでの習慣(長い間,支援を受け続けてきた)で,
「研修会に参加すると日当をもらえる」
ということが,常識化しているのだ。
カンボジアに,そういう歴史的背景・事情があるのは知っているので,副校長先生の要望も自然な成り行きだったのだろう。それは理解できる。

 反面,このままこういったことが習慣化・常識化していては,カンボジアの人たちにとって,不利益なことだと確信する。
 「日当」がでることで,いつまで経っても,参加者の参加目的から「日当目当て」が消えないからだ。自分の能力を高めるために自発的に参加するのが,本来あるべき「研修会」の姿である。その理想の姿を目指していかなければ,カンボジアの未来を真剣に考えた支援にはなり得ない。

 研修会自体に,「日当」がもらえなくても参加したい!!と思わせるような「価値」「魅力」をもたせる努力を,主催者側はするべきであるし,
 何よりも,参加者側が,中長期的視点をもって,『自らの能力を高めるために』参加するという高い意識を持たなければならない。

 配属先で,「日当」の弊害をよく目にする。
たくさんの先生方が,授業を休んでまでいろいろなドナーが主催する研修会(ワークショップ)に参加している。しかし,配属先でその成果がほとんど,全くといって良いほど生かされてはいないのが現状なのだ。生かされるどころか,ワークショップで学んだことを生徒に還元する(多分そういう制約があるのだろう)ために授業がつぶれてしまう,という事態まで起こっている。
 参加している先生方が本当に自発的な意志をもって参加したならば,こういう事態が頻発することはないだろう。研修会に参加する目的が,間違った方向に向いているとしか思えない。

 日本の教員には,教育公務員特例法という法律の第19条で,次のように定められている。
『第十九条 教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない。』

 たとえ法律に明記されていなくとも,『子どもたちの前で,物事を教える』という重大な職務を担っている者として,自発的に「研修」に取り組むのが当たり前なのではないか。
 日本では,教員は,『先生』と敬称で呼ばれる。
 カンボジアでも,『ルックルー(ニャックルー)』という敬称で呼ばれる。
それに応える責任が教員にはあるはずだ。責任というより,『信念』をもつべき仕事のはずだ。

 私は,教員という仕事を続けられて,本当に幸せだと思っている。仕事は忙しく,忙しさによって犠牲になっていることも多いが,本当に,心から楽しく幸せだ。全員では無いが,生徒や保護者から感謝されたり,ずっと覚えていてもらえたり・・・。「現金」という報酬以外の(以上の)何かが感じられるすばらしい仕事である。こんな恵まれた仕事は,世の中にそんなに無いと思う。
 だからこそ,だからこそ,教員という仕事に携わる人間は,『信念』と『プライド』をもたなければならない。
 えらそうなことを言っていながら,自分はどうなんだ,と問われると,誰よりも研修に励んでいる,努力をしていると胸を張って言える自信は無い。でも,私はこれからも教員の仕事を続けていきたい。だから,「向上する努力」は,絶対続けていくつもりである。「誰よりも」と大きなことは言えないが,少なくとも,自分自身が納得できるような努力は続けていくつもりだ。それができなくなったら,教員であってはいけないと,いつも心がけている。
 「人にものを教える」仕事をするに値する人間である(になる)努力をし続けることが,「教員」であり続けることの必要最低条件だと考える。

 カンボジアに来ることができて,本当によかった。こういう大事なこと(自分の人生にとって)をじっくり考える時間をいただけたのだから。
 カンボジアに来られたこと,カンボジアの人たちと関われたことでこういう大事なことを考えることができている。そのことに感謝しているからこそ。
 カンボジアの先生たちにも,『教員としての信念・プライド』をもって誇り高く仕事に取り組んで欲しい。心からそう願う。

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