6月4日(土) コンポントムという町で元協力隊員のHさんと,コンポントム小学校教員養成校で英語の先生をしているシーレーンさんが,結婚式を挙げた。隊員仲間の結婚式ということで,ほとんどの隊員が招待していただき,出席させていただいた。これがその招待状。 Hさんはコンポントム小学校教員養成校で図工や音楽などの授業改善のための支援を約2年間していた。そのときにシーレーンと知り合い,愛を育んだわけだ。プライバシーに関わることなので,2人のことはこれくらいに。 カンボジアの結婚式はどんなものかを紹介するために,2人の結婚式を取り上げさせていただく。 最初の写真がコンポントムの中心地にあるモニュメント。その町(州)を表すもので,各州に必ずと言っていいほどある。次の写真がコンポントム市場。どの町にも,中心地に市場がある。 これが結婚式会場の入り口(ゲート)。会場はいろいろな装飾が施されるが,総じて華やか,金色がとても目に付く。カンボジアの人たちは金色が好きなのかも。子どもから大人まで身につけているアクセサリーも,ほとんど金。 今回の結婚式は,Hさんが隊員時代住んでいた校長先生宅が会場となった。それだけお庭が広いからだ。十分なスペースが無い場合は,道路が会場になる。道路を封鎖して結婚式会場にしているのを,日常的によく見かける。 庭の裏手で夜のパーティのためのごちそう作りが行われていた。 会場作りや食事作りなど,準備・後片付けをしてくれる専門の業者がいて,そういう業者に頼む場合もあるようだが,今回は,養成校の生徒が中心となって準備をしていた。 新郎・新婦が2人とも先生なのだから,それも当たり前か。冠婚葬祭で近所の人たちが手伝うという習慣は,日本もカンボジアも同じなのかもしれない。(日本では最近はそうでもないかも。全部業者任せになりつつあるかも) 式に欠かせない伝統音楽の演奏者たち。準備万端といった感じ。 新婦は花嫁衣裳の着付けの真っ最中だった。それを見つめる新郎の優しい眼差しが印象的だった。幸せがにじみ出ていた。 いよいよ式が始まった。カンボジアの結婚式では,いろいろな儀式が行われる。儀式のオンパレード。 【Pealy(ピアリー)の儀式】 「供物の前で新郎新婦がPealy神に祈りを捧げる。」という儀式。 ちなみに,新郎・新婦の両側にいるのは,「付き人」。新郎・新婦にそれぞれ3人ずつつく。今回は,新婦が日本人ということで,付き人に日本人5名(全員隊員)が参加した。 【髪切りの儀式】 「新郎新婦の髪を切り,厄除けをする。」 この後,式に出席した人たちが順に髪を切って(切る真似だけ)いった。 この後,【読経の儀式】「お坊さんが新郎新婦のためにお経を唱える。」という儀式もあった。国民の9割以上が敬虔な仏教徒の国カンボジアなだけはある。 夕方から夜ふけにかけてパーティーがあった。このパーティーがすごい。夜更けまで延々と続き,その間,招待客が次々に現れ,また帰っていく。始まりの時間・終わりの時間という時間的な区切りが特に無いようで,招待客は思い思いに,食事をし,ロアム(ダンス)をし,自分のタイミングで帰っていく。 プログラムがあって,開宴・閉宴時刻がはっきりしていて,新郎新婦を祝うために催される日本の披露宴とは根本的に違う。カンボジアの結婚式パーティーは新郎新婦が招待客のために食事を振舞うという感じ。新郎新婦の席(ひな壇)が無いことに違和感を感じた。 生バンドの演奏,巨大スピーカーによる大音量も,カンボジアのパーティーの必須アイテム。宴の間,延々と演奏されているので,会話が成り立たない。私はこれがどうしてもなじめなかった。 そして,カンボジアの人たちが大好きなロアム(ダンス)の時間に入っていく。 大音量による音楽につられて,近所から自然と人が集まってくる。 こうして,宴は夜更けまで延々と続いていく・・・。私は到底ついていけないので,途中で会場から逃げ出すようにして宿泊先のゲストハウスにもどった。カンボジアの人たちのパーティー(特にロアム)に対するエネルギーは本当にすごい,すご過ぎる・・・。 その夜,巨大スピーカーによって頭の芯まで響いていたカンボジアンミュージックが頭から離れてくれなくて,なかなか寝付けなかった・・・。 6月5日(日) 【花婿行列】 早朝,6時半。 花婿行列の始まり。スタート地点の近所の家ではもう準備万端。 会場のゲート前で花嫁の親族が行列を迎えます。 この後,花嫁登場。花婿とゲート前でご対面。 花婿・花嫁,花婿の両親とで記念撮影。 ゲートをくぐって,花嫁の両親に,花婿・花嫁がごあいさつ。 【贈り物の儀式】 この儀式の間に,招待客は朝食(「ボボー」というおかゆ)をごちそうになります。ボボーはこんな感じ。ボボーをおいしくいただいていたので,どんな儀式だったのか・・・,不明。 この後,校長先生宅を見学したり,そこでゆっくりくつろいでいる間に, 【指輪交換の儀式】と【先祖供養の儀式】が終わってしまっていた!! ふとシーレーンを見てみると,いつの間にか結婚指輪をはめていた。それで初めて気づいた。 あぁーあ,見たかったなー。もう一度やり直して,とも言えないし・・・,残念。 【石踏みの儀式】 「踏みつけられても文句を言わない石を,夫婦円満の秘訣となぞらえている。」そうです。 この後,花嫁が花婿の足をきれいにする(もちろん,その仕草だけ)。これにもきっと意味があるんだろうなぁ,と思いながらシャッターを切っていた。 この後,【開幕の儀式】と【魂への祈り】という儀式があったようなのだが,どれがどの儀式だかわからないまま終わってしまったようで。ずっと見ていたのだが,よくわからなかった。その時の様子はこんな感じ。 『カンボジアの結婚式 Part.2』に続く。 |
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