カンボジア ナウ カエッ タカゥ生活

アクセスカウンタ

zoom RSS 「雨降って地固まる」ということかな

<<   作成日時 : 2011/10/20 23:07   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

10月20日(木)
 今日は私が主催するカウンターパート(3人)との定例研修会があった。小学校教員養成校用のカリキュラムにある「熱と物質」という単元についての研修で,今回で4回目になる。
【「雨降って」編】
 「雨降って地固まる」のことわざにあてはめると,前回(先週)の研修会はまさに土砂降りだった。
 前回(3回目)の研修会は,カウンターパートのティニ先生が模擬授業を行い,その授業と指導案について検討するというものだった。下の写真はその時の様子。
画像
画像
画像
画像
画像

 写真を見る限り,いつもの研修と変わらない。一生懸命やっていて充実しているように見える。しかーし,実際はその逆だったのだ。1回目,2回目の研修会で私が実験を実際にやって見せながら研修を行った。資料も渡してあった。にもかかわらず,ティニ先生の授業は本当に残念なできばえだったのだ。授業(実験)の準備をしないまま,授業を始めてしまい,授業中に実験の準備をした。模擬授業や研修に対するやる気や緊張感が希薄なことを如実に示す態度だった。
 実験方法についても十分に理解していない状態で模擬授業に臨んだため,きちんと実験方法を説明しないまま,生徒役の先生方に実験を始めるよう指示を出してしまった。実験の結論を導く際も,いきなり,「では,結論を答えなさい。」という指示を出しただけで,生徒の考える力を引き出すようなフォローはできていなかった。 
 資料を読みこむ,予備実験をするなどの予習(自己研修)をしていなかったことが明らかにわかる指導態度だった。そんな状態で2人の先生と私が参加する研修会で模擬授業に臨んだことが本当に残念だった,失望したのだ。
 時間的な余裕は確かにあったのだ。2回目の研修から2週間あったし,その間,校内でティニ先生が他の先生と談笑している姿をたくさん見ていた。つまり,時間的な余裕はあったはずなのだ。私に助けを求めるチャンスもいくらでもあった。なのに,今回はあまりにも準備不足だった。
 指導案は準備できた。それができるようになっただけでも実はとても大きな成長なのだ。それはよくわかっている。しかし,やっぱり納得がいかない。指導案をどういう気持ちで書いたのだろう?どんなことを考えながら指導案を書いたのだろう?という疑問がわいてくるのだ。
 ふつう,指導案を書いていれば,どうしたって生徒のことを考える。どうやって指導すればいいか,授業に向けてどんな準備が必要か,どんな説明が実験前に必要か,どのように導けば生徒が自らの力で結論にたどり着けるか・・・,そういうことを考え,そのアイディアを記すのが指導案のはずなのに。そういう気持ちで書いていれば,実験器具の準備が必要だとか,実験方法の説明はこうしようだとか,こうやって結論にたどり着けるようにしようだとか・・・,授業に臨む際に必要なことがわかり,それを準備しようと努力するはずなのに。指導案は書けたのに,授業に臨む指導者としての準備が全くと言っていいほどできていなかった,このチグハグさがショックだった。「指導案を書くことの目的,模擬授業を実施する目的になぜ気づけないのだろう!?」という憤りでいっぱいになってしまった。
 憤りが体中に溜まってしまい,ついにそれを吐き出してしまった。ティニ先生に。
「今日の授業は,今までで一番良くない授業だった。」から始まって,「なぜ,実験器具の準備を授業前にしないの?」「なぜ,資料をちゃんと読んで勉強しておかなかったの?」・・・などなど言いたいことを言いまくってしまった。
 悪口ではないと思っている,今でも。でも,反省もしている,今は。感情的に,憤りや怒りに任せて言ってしまったなと。後になってふり返ると,その時の私の態度は,明らかに「上から目線」の態度・発言だった。それはよくない。ティニ先生はがんばって指導案は書いたのだから。その努力を無視するかのような態度はよくなかった。指導案の目的,それを書くことによって,授業に必要なことを明らかにして,それらを準備してから授業に臨むことが大切だということを説明し,今後それができるようサポートしていけばよかったのだ。伝え方はいくらでもあった。
 でも,言っちゃった,やっちゃった。場の空気は私がまくしたてたことで,ピーンと張り詰め,その後ドーンと重くなってしまった。未熟な私は,その流れを立て直すこともできず,その流れのまま,「来週,もう一度模擬授業をやってください,ねっ!!」と命令口調に言って,会を閉じてしまった。

【「地固まる」編】
 それが,ちょうど1週間前のこと。それから今日まで,ティニ先生の様子を遠目から窺っていた。指導案を書き直している様子は確認できた。でも,実験の練習はしていなかった。そこがちょっと不安だったが,昨日(水曜)「明日は木曜なので,いつもどおり研修会をやります。参加できますか?」と声をかけた時,「チャー(はい)」と言ってくれたので,研修会への参加意欲が無くなってしまったのでは?という不安は消え,正直ほっとした。
 「明日どうなるかなぁ。」淡い期待を抱きつつも,やっぱり不安の方が圧倒的に大きかった。
 そして,今日(木曜)。ティニ先生は早めに来て,実験器具の準備をしていた!!淡かった期待の明度・彩度がグッと増した。
 研修会を始めると,まずティニ先生は新しい指導案をみんなに配ってくれた。一から書き直してあった。さぞかし大変だったろう,その努力と苦労をまずは何よりも認め称えるべきだ。それができなきゃ,私のほうが最低だ。
画像

 その後,すぐに授業を始めようとした。私も前回の態度を反省しているので,努めて穏やかに,まだ準備が済んでいないことを指摘し,準備を手伝った。準備を整えてから授業を開始できた。これでいい。この繰り返し,積み重ねが大事,少しずつ先生方の変容を期待しよう。
 その後の授業展開はすばらしかった。前回とは比べようの無いほど。もともと,ティニ先生は3人の中でもっとも生徒の学習活動の場をつくるのが上手い。自分がやって見せてしまうのではなく,生徒を前に呼び,生徒にやらせていた。
画像
画像
実験方法の説明もとても良かった。1つだけ足りなかったことを,ソカ先生が一旦授業を止めて指摘した。研修会っぽくてとても良い雰囲気だった。実験後,結果をまとめる際も,黒板に結果表を書き,それにまとめることができた。前回,私が憤りながら(ひどい態度で)指摘したことをきちんと実行してくれていたのだ。
画像

 こうして,ティニ先生の模擬授業が終わった。授業に対するイメージをちゃんと持って授業を展開できていた,良い授業だったと思う。「研修の場」という良い緊張感のある雰囲気のまま,授業展開と指導案について検討することができた。
 私もティニ先生(の努力)がつくってくれたこの雰囲気のおかげで,まずは,ティニ先生の授業の良さを具体例を挙げて評価(賞賛)することができ,それから“より良い授業展開にするため”の提案を3点発表することができた。ソカ先生もその提案に賛成してくれて,ティニ先生も理解してくれた。
 検討の後,今後のスケジュールを決める際,この授業を生徒に対する授業でやってみよう,とティニ先生に提案した。ティニ先生は快諾してくれた。これであと5回もこの授業の研修ができる(5クラスあるので)!!
 こんな感じで,今日はすばらしい,充実した一日となった。「地固まる!!」

 ティニ先生のがんばりに感謝。3人の先生方が研修会に参加してくれることにも,あらためて感謝。ティニ先生に対する私の態度は悪かったが,やっぱりあきらめたり,現状に慣れてしまったりせずに,少しずつ,でも着実に高みを目指すことが協力活動には必要不可欠だと確信した。もちろん,独りよがりの目標ではなく,カウンターパートと目指すべき場所を共有・共感しながら。
 希望と手応えを感じることができた。今日は幸せだ。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
「雨降って地固まる」ということかな カンボジア ナウ カエッ タカゥ生活/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる