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zoom RSS カンボジアの(町の中心にある)小学校はこんな感じ

<<   作成日時 : 2011/11/01 01:15   >>

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10月18日(火),19日(水)
 配属先(小学校教員養成校)の先生方(私のカウンターパートも含む)と,養成校のすぐそばにある小学校に授業見学に行った。
 この小学校はタケオ州の州都タケオ市のど真ん中にある。田舎の学校よりは少し施設が充実しているが,カンボジアの小学校を紹介するのに支障は無いと思う。
 まずは入り口から。
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入り口の雰囲気はどこも同じように感じる。
 門をくぐるとすぐ目の前に校庭。他の学校に比べると少し狭い校庭。
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まさに『庭』といった感じ。グラウンドはない。どの小学校でもそう。
 このことからもわかるように,カンボジアでは「体育」という教科が無い。運動を学校で教わるという概念が無いのだ。だから,運動のための場所,つまりグラウンドが無い。体育が無いこと,運動が軽視されていることがとても残念。ちなみに,カンボジアでは,図工と音楽も無い。その代わり,図工・音楽・体育がいっしょになったような教科が存在する。しかし,その内容は,伝統的な芸術・音楽・舞踊を子どもたちに教え伝えることがメインで,運動も,クメール体操というラジオ体操のようなものを校庭でやるのみなのだ。
でも,さすが小学生。子どもたちはどの国もいっしょで,とても遊び上手。狭い校庭の中でひしめき合いながらも,うまく場所を分け合いながら遊んでいる。
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これは,「サイ」というバドミントンで使うシャトルのような道具を投げ合う遊び。ドッヂボールに似ている。
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これは,ビー玉を指で弾いて相手のビー玉に当て合う遊び。男の子の遊びのようで,やっているのは全員男子だった。昔日本でもあった。
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これも日本にある遊び。ゴムとび。男子がやっているのはほとんど見たことが無い。女の子の遊びと言っていいと思う。これも日本と同じ。などなど・・・。
 休み時間は15分以上あり,休み時間の度に十分に遊び,満足して教室に戻るといった感じ。日本の小学生はさぞかしうらやましく思うであろう。
 休み時間の楽しみは,遊びだけではない。「おやつ」も大きな楽しみの1つ。たいていの小学校には,学校内か外に売店があるのだ。そこで子どもたちがおやつを買う。中には朝食をとる子もいる。
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自転車やバイクに品物を載せて売りに来る人までいる。
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堂々と校庭に入ってきて売っている。この人は飴売り。
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この人はアイスクリーム売り。
 おやつはとてもバラエティーにとんでいる。思い思いに買ったおやつを校庭や教室で食べるのだ。これも日本の小学生にとっては夢のような話だろう。
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いたる所でおやつをほおばっているのだから,当然出てきてしまうのが,これ。
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教室の中も校庭もゴミだらけ。これでも,去年と比べればずいぶんよくなった。ゴミ箱も増えた。先生方が指導しているのかな?
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カンボジアでは,ゴミを外に捨ててしまう習慣がある。大の大人が平気でゴミをポイポイ捨ててしまう。たとえそれが自宅の庭でも。食堂の床にも。だからいたる所にゴミがあふれている。お寺でも,ゴミが山積している場所が必ずと言っていいほどある。あれほど信仰心が深い人たちなのに。すごく残念である。価値観や生活習慣,文化の差を痛感する。
 大人がそうだから,当然子どもだって。なかなか,ゴミはゴミ箱へ,が根付かない。日本人も人のことを言える立場ではないが,とにかくゴミのポイ捨てはひどい状況。

 学校の施設は,日本とはずいぶん異なる。
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まず,これ。これは「チャイム」 日本のように放送機器が充実していないので,写真にあるように車のホイールをガンガン叩いて時間を知らせる。
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ここは職員室。今年の4月に床がきれいなタイル張りになった。それ以前は土だった。写真を見てわかるように,先生個人の机は無い。それが日本との大きな違い。つまり,職員室でするような事務仕事は無い(しない)のがカンボジアの先生なのだ。
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ここが副校長先生の部屋。机で仕事をしている方が副校長先生。その隣に,校長室がある。
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もちろん,写っている方が校長先生。
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これが机と椅子。机と椅子が一体になっている長机タイプ。3,4人が肩を並べて座って授業を受ける。机や椅子があることはとても良い事なのだが,これだと,移動がままならない。だから授業の仕方も先生の講義式になりやすくなってしまう。グループ学習はやりづらい。理科の実験なんて,さらに難しい。カンボジアの学校を見学して,学校の施設や設備,教材,教具などが本当に便利で,大切なものだということがよーぉくわかった。教師としては情けないことなのだが,やっとわかった。わかってよかった。
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これが教室。蛍光灯が2本しかない。でも,あるだけまだまし。無いところの方が多いのだ,圧倒的に。田舎には電気が通ってないところがまだまだ多いから。それに電気代の予算も無い。ここは中心部にある学校だから蛍光灯が設置されているのだ。(でも,2本。しかも,点いていないことの方が多い。)薄暗い教室で勉強することに慣れているのだ,みんな。
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教科書はこんな感じ。
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全て白黒。文章ばかりでわかりにくい,書いてある内容も事実かどうか疑わしい時も時々あったりして・・・,というのが私の教科書に対する感想。教科書がもっとよくなれば絶対にカンボジアの教育もよくなるのに!という思いがある。まずは教科書から支援するべきだと確信する。じっくり腰を据え,徹底的に教科書をよくするべきだ。
 教科書だけでなく,クメール語(カンボジア語)表記の書籍があまりにも少なく,質も低いのが大問題だと思う。芸能やファッションに関する雑誌はとてもよく出来ていて,数も豊富なのに。「『本』は大切なもの」よく耳にする言葉だが,ここではそれが本当によくわかる。本が国を支えているといっても過言では無いような気がする。国を支えているのは当然国民。その国民一人一人の教養を支えているのが本。極論だということはわかっているが,本が質・量ともに充実しないと国も充実しないと確信するようになった,ここで。
 その教科書も,もっているのはごく一部の生徒のみ。大部分はもっていないのだ。日本のように国が教科書を全ての子どもに配給する制度ではないのだ。価格はさほど高くない。1冊4000〜5000リエル(77〜90円)ほど。大衆食堂の定食くらいの価格である。カンボジアの庶民層の人にとっては,決して安価とは言えないが,親が(いれば)買い与えることができる程度の価格だと私は思うのだが。経済的な事情よりも,むしろ教科書に対する価値観の問題ではないかと感じる。「買うほどのものではない」と思われているのでは?(あくまで想像にすぎない)でも,だとしたら,すごく残念であり,また深刻な問題だと思う。
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ノートはほぼ全員持っている。でも,鉛筆ではなくボールペンがほとんど。当然,消しゴムではなく,修正液(もっていない子もいる)。これも習慣の違いなのだろうが,特に小学生の勉強にはペンは向いていないと思う。
 協力活動をしていて,いつも思うことがある。この小学校を見学しているときもそれを感じた。それは,教育に対してあまりにも予算が無いということである。カンボジアは国家予算の約3分の1を諸外国からの支援・援助でまかなっているとのこと。教育分野だけでなく,全般的に予算不足なのだろう,それはわかる。しかし,教育は国の将来を支える重要な分野であり,そこに力を入れていかないといつまで経っても国力(国として自立する力)は高まっていかないと思う。さらに言えば,予算が無いなら無いなりの工夫をしていくべきだと思う。予算が無いからできない,やらないではなく,無い中でできることをコツコツ積み上げていくべきだと思う。諸外国からの援助があふれているカンボジア(私もその一部といえる)。援助に依存し,慣れきってしまっていることも大きな問題となっているように思う。学校の施設もその多くが様々な国・団体からの援助。例えばこの(下の)写真,
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この水道も海外の援助団体からの寄付。でも,早速壊れてしまっている。
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水道管から水が漏れてしまっているのだ。こういう状態がわかっていても,修理費用が無いから,といった理由で放置され,あっという間に完全に使えない状態になっていく。
 学校側が絶対に必要で,やっとの思いで援助してもらえた,というものではないのだ。だから施設維持に対する意識も低く,計画性に乏しい。なくてもよい(成り立ってしまう)ようなものなら,その建設資金で教科書や教材,直接授業に必要なもの,役立つものを購入すべきである。もっと,もっと,カンボジアの学校の職員の方々には学校運営について真剣に考え,取り組んで行ってほしいと思う。そうでないと,いつまで経っても学校教育はよくならない。良い人材が育たない。つまりは,国がよくならない(自立できない)。
 授業を見せてもらって思ったのは,お金や教材,足りないものはたくさんある学校環境ではあるけど,でも,そんな中でもできることはあるということ。現在の状況の中でも,授業をもっともっと良くすることは絶対に可能だと思う(確信する)。教員のやる気と努力,工夫,知恵次第で,できることはたくさんある。そういう気概をもった教員の育成こそ急務だとわたしは考える。教員の仕事に気概と責任を持てる本物の教員と,内容に信頼が持てる本物の教科書,まずその両輪をそろえることがもっとも効果的なカンボジアの学校教育改善のための施策だと思う。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
カンボジアの遊びについてもっともっと知りたいと思いました。カンボジアで、遊びってどんなものとして捉えられてるんですか(^^)?
あやじ
2011/12/19 18:30

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