1月19日,今日は週に1度の定例研修会の日だった。 週に1度でいいからということで,私が主体となって理科の授業改善,実験指導の習得などを目的とした研修会の時間をつくってもらった。 今日は,次週1年生に行う「てこ」の授業展開の提案と,そのために必要な実験器具を作ることがテーマ。 この研修会が自分の活動のメインだと思っている。今日のために,クメール語で資料を作り,家庭教師に文章をチェックしてもらった。実験器具も見本を自作し,2つの実験を提案する準備をした。 自分の中では,今日の研修会はちょっと自信があり,期待もあった。 昨日怒ってしまったT先生以外は時間通りに集まってくれた(1人だけ風邪でおやすみしたが)。 やっぱり昨日のこともあるから来ないかなーと思っていたら,S先生が電話をかけてくれた。すると,もうこちらに向かっているとのこと。 いつもだったら,「また遅刻か」とちょっとがっかりするところだが,今日は「来てくれるんだ!」といううれしさを感じた。 研修会開始。 資料を読んでもらいながら,まず自分が考えた授業の流れ,内容について説明をした。 その中で,2つの実験を実際にやってみて,先生方に生徒役を担当してもらった。 先生方は「知識」としては,「てこの原理」を知っていた。でも,実験等の体験を通した思考・理解を経験できていないので,簡単なことで勘違いがあった。しかし,それは仕方の無いこと,こんな現状だからこそ,研修が必要なんだ。 先生方は今まで無かったような反応を示してくれた。実験のやり方や,結果について興味をもってくれて,先生方の方から積極的に実験を行い,質問も活発にしてくれた。 自分の予想通りの結果になったり,実験を通して原理が理解できたりしたときの反応(笑顔)は,私に最高の満足感・充実感を味わわせてくれた。 さらに,実験器具の製作の時間,先生方はてきぱきと作業をしてくれた。教員は授業の準備が大切な仕事なんだということを,こういった研修を通して少しずつ理解してくれればいいなと思う。ボランティアがいなくなっても良い授業づくりをするためには,こういった「準備の仕方」を学び,経験していくことが大事なんだと強く思う。 「あぁー,やっと少しはおれがここで活動する価値があったかなー。」という手応えを感じることができた。 S先生は,「この実験をする必要がある。この実験があるから,生徒は理解しやすくなる。」といううれしいコメントをしてくれた。そう,その通り。そのために実験が必要なんです。それがわかってもらえて,非常にうれしいです。 ここタケオで活動(勤務)をし始めてから,今日でちょうど半年が経つ。 半年の中で,今日が一番,自分がここで活動していることで,少しは役に立てたかな,と思えた日になった。 こんな日はこの先もう何回もないかもしれない。今日のこの実感を大切にします。この気持ちをモチベーションにして,少しは先生方の(でっかく言えばカンボジアの)役に立てることがしていければと思う。 今日は久しぶりにビールを飲んだ。おいしかったぁー。 |
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