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zoom RSS スラー・ソー(米焼酎)作り農家見学

<<   作成日時 : 2011/05/08 18:57   >>

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5月5日(木)
 JICA職員のOさんのはからいで,スラー・ソー作りをしている農家の視察に同行させてもらえることになった。

 スラー・ソーとは,米焼酎のこと。カンボジアではかなり昔からこのお酒が作られ,飲まれているとのこと。
歴史的には,東南アジアの方から,日本の沖縄や九州地方に米焼酎が伝わったとか。つまり,カンボジアの米焼酎の方が日本のそれより歴史が古いかも。

 古くから作られているが,商業化はされておらず,日本の名古屋大学が農家の収入源にするために商品化のための支援をしているとのこと。このほど「草の根技術協力事業」としての活動が始まったらしい。

 今回の見学はその支援のプロジェクトコーディネーターを務めておられるHさんのご厚意で実現したもの。

 見学させていただく農家は,私が生活しているタケオ州の中心地から車で約30分ほどの田園地帯。
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 農家に到着して,初めに見たのが,この人のTシャツ。
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「スラー・タケオ(タケオのお酒)」と「名古屋大学」とプリントされている。名古屋大学の支援が定着していることを示しているなーと思った。

 プノンペンでは,既に名古屋大学の支援で「武玉(たけお)」という商品名で商品化されていて,小売店や飲食店で販売されている。が,今回見学させていただいた農家で作っているお酒は,その商品とは別物。個々の農家で製造し,近辺のプサー(市場)で直販したり,仲買い業者に売ったりしているらしい。
 見たところ,1軒の農家なのだが,4家族で暮らしているらしく,それぞれ別々にお酒を製造しているとのこと。せっかく同じ場所に住んでいるのだから,協力して作ればいいのに,と思ってしまうのだが,私にはわからない理由があるのだろう,きっと。
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 スラー・ソーの作り方をざっと教えてもらった。
 まず,釜で米を蒸す。そこに麹菌を入れ,甕(かめ)の中で発酵させる。
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発酵が始まると,ガスと熱が生じる。こんな感じ。
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 写真のように温度計で温度を測って,温度管理をするということも技術支援の1つらしい。以前はそういったことはしていなかったらしい。品質管理のために必要だと言うことを地道に伝えているとのこと。ただ,温度管理をしたから目に見えて成果が上がるということがなかなか無いので,理解・実行してもらうのが難しいとも言っていた。
 目に見えて成果が出ないこと,収益(報酬)など具体的なメリットとして成果が現れづらいことは,自分の協力活動に非常に似ている。それだけにその必要性をわかってもらい,実行してもらうことの難しさはとてもよくわかった。

 発酵が終わったら,それを蒸留してお酒ができる。これが蒸留釜。
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釜の中はこんな感じ。
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この中に発酵した米を入れ,沸騰させる。アルコールの沸点は水に比べて低いので,アルコール分から先に気化する。それが釜の上にある管を通って水の中にある桶で冷やされ,液体に戻る。その桶がこんな感じ。
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こうして米焼酎ができる。
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 蒸留釜はもともとあったらしく,その形状の改良や,燃料をまきから稲籾にするなどの技術的なアドバイスをしてきたそうだ。既存の製造法を大事にしつつ,品質向上や安定化,つまり商品としての価値を高めるための支援をしているそうだ。

 養豚もしているらしく,豚舎も見せてもらった。
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お酒を蒸留させた後に残る酒粕が豚のえさになるということで,酒造と養豚はセットで行われるらしい。以前は,お酒を作っても赤字になることが多く,養豚での収益で何とかメリットが出るというような状況だったらしい。
 酒造りだけで黒字になるようにすることが支援の目標らしい。 

 地道に支援を続けていることで,農家の人たちの意識も高まっているらしい。
 例えば,きれいな水でお酒が作れるように,自分たちで井戸を設置したらしい。
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以前は,ため池の水で作っていたとか。
 また,甕の洗浄,乾燥もきちんとやるようになってきたらしい。
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 こういった作業の一つ一つが品質の向上や,生産の安定化につながっていく,必要不可欠であることを伝えていく,それが一番大事なのでは,と思った。
 一番大事であるがゆえに,一番難しい点でもある。
 私の協力活動でも全く同様のことが言える。授業内容や指導方法を生徒にとってより良いものに高めていくためには,さまざまな面で努力しなければならないことがある。その一つ一つをやっていても,なかなか成果や必要性を実感できない。だから,なかなか理解してもらえず,定着しない。
 その支援の難しさを乗り越えるためには,地道さが一番大事だと感じている。大事なことだからといって声高に叫んでいるだけでは伝えること,理解を得ることは難しい。大事なことだからこそ,地道にそれを続け,率先垂範の精神で行動や態度でそれを伝えていく。時間や労力がかかる方法だが,やっぱりこのやり方がいいんだな,と今回の見学であらためて感じた。
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このような子どもたちの笑顔のために,少しでも『協力・支援』活動ができれば。

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